町名の由来は、町内を東西に通る「錦通」に由来します。
では「錦通」の名称は、どのようにして命名されたのか。
古今和歌集に収録されている素性法師の和歌「見わたせば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春
の錦なりける」に由来するとされています。
錦通は、北側の桜通と南側の広小路通の間に並行して造られました。和歌にある
「柳」を広小路通の柳薬師(新福寺)にあった柳の木、「桜」を桜通の⛩桜天神社(桜
天満宮)にあった桜の木🌸に見立て、和歌の下の句「錦なりける」から錦通と命名され
ました。
錦通本町交差点付近には、命名の経緯を記した石碑が建てられています。
錦三丁目は、通称「錦三(きんさん)」と呼ばれ、名古屋を代表する歓楽街🍺として知
られています。上記の「柳薬師」周辺は、江戸時代中期以後城下きっての盛り場で、
夏には多くの見せ物小屋が並び、夜のにぎわいを見せていたそうです。